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世界文化講演シリーズ第2回のテーマは、まさに大人のための講演「浮世絵春画」

[講座・交流会] 2016年03月04日
3/3(木)の世界文化講演シリーズ第2回は、まさに大人のための講演「浮世絵春画」がテーマです。
 
早川先生のご用意して下さったたくさんの春画をプロジェクターで鑑賞しながら、そのポイントや楽しみ方をお話しいただきました。
 
長らく日本ではタブー視されてきた春画ですが、西洋では多くの画家に影響を与えてきました。ピカソのエロチカシリーズもそのひとつです。
 
また、春画の登場人物のほとんどは庶民。市井の人々の日常に性の要素を取り入れた作品が大半を占めます。
しかしながら、西洋の人々には吉原をはじめとした遊郭の絵に見えるそうです。その理由は、人々の身なり。色鮮やかで細やかな模様のほどこされた着物は、彼らにはとても豪奢なものに見えるそう。
 
そんな文化の違いのお話や、当時の人々の教養が伺える見立ての絵のお話など、早川先生のお話は尽きることがありません。
 
質疑応答では「受講してよかったです」というコメントから質問に入られる方もあり、大いに盛り上がりました。受講後も「そこに笑いがあるとは思いませんでした」との声があり、とても刺激的な時間となったようです。

来週の後編は、普段は一部しか紹介されることのない春画作品の全体像に迫ります。このテーマの発表にも喜びのどよめきが上がりました。私も楽しみです!

(島村)