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日々の疲れに気づいて、本来の自分を取り戻そう!「キャリアトランプ実践講座」〜“言葉の力”でセルフコントロール! セミナーレポート

[講座・セミナーレポート] 2020年04月13日
春はライフイベントや会社の異動など、なにかと慌ただしい季節です。中医学でも、春は自律神経が乱れやすい季節とされています。そこに加えて、今年は新型コロナウイルスによる先の見えない生活が続いています。自覚している以上に、私たちはストレスで疲れているのかもしれません。

そこで、今回のキャリアトランプセミナーでは”言葉の力"を使ったセルフコントロールに着目。たかが言葉、されど言葉。「言霊」といわれるように、言葉とその音には不思議な力が秘められています。何気なく口にしている言葉を変えることで、本来の自分を取り戻しましょう。


全員マスク&換気で、リスクを最小限に抑えました


無意識に使っている言葉も影響がある

日常に余裕がなくなると、頭の中を巡り、口から出る言葉は「疲れた」「忙しい」「不安だな」といった言葉になりがちです。毎日繰り返し同じ言葉を口にすると、知らず知らずのうちに自分の行動にも影響を与えます。「思考は現実化する」という有名な引き寄せの話のとおり、マイナス思考も例外ではありません。実は私も心の底から楽しみにしていた台湾旅行を泣く泣くキャンセルし、すっかりやさぐれていました。

そんな負の連鎖を断つべく、「言葉の力」に注目した野口香奈先生(以下カナ先生)によるセミナーに再び参加しました(3ヵ月ぶり4回目)。

キャリアトランプって何だろう?という方は、前回のレポートをご覧くださいね。ゲーム感覚で楽しく使えるのに、開発に10年もかけられた本格的な人材育成ツールなのです。

https://obp-ac.osaka/blog/staff_diary/4883.html


本当の自分を思い出してシェアする

まずはいつも通り、直感的に自分にピッタリくるカードを選びます。手元に残ったカードを見てびっくり、「絶好調なときの自分」を表す言葉が並んでいました。不安やストレスで落ち着かない日々を過ごしていましたが、そのカードを見て「そうだ、私ってこんな人間だったんだ」と立ち返ることができました。

続いて、手元のカードにまつわるエピソードをたっぷり時間をかけてシェアします。カードを選んだ理由をメンバーに伝えるために、自分の経験と感情の中からぴったりくる言葉を模索。ただ何となく直感で選んだカードから、無意識に眠っていた「自分」を言語化して引き出すこのステップを、毎回とても興味深く感じます。

さらに、そのカードに他のメンバーが感じたことを伝えます。自分にとっては当たり前で、目新しさを感じないキーワードですが、初対面のメンバーから見ると「自分にはない、すばらしい能力を持った人」として映るのです。手元のカードは数枚あるので、その掛け合わせでメンバーの個性や希少性がより際立ちます。たくさんほめてもらい、少々照れくさいですが素直に嬉しく感じます。自分の周りの人にも、良いところを口に出して伝えていこうと思いました。

初めてお会いするのに、キャリアトランプを使えばその方の個性や気質、重視しているポイントがスッと理解できます。チームワークをより円滑にしたい職場やご家庭でも、キャリアトランプを取り入れたら効果がありそうです。


めずらしい黄色のキャリアトランプ!(文字が見えないよう加工しています)


なぜ自分の気持ちや考えを言語化するのか

直感でカードを選び、なぜ選んだのか深堀りすることを繰り返すキャリアトランプセミナーは、一見シンプルなのですが「考えて、言葉を紡ぐ(言語化する)」過程で深く自分と向き合います。メンバーに理解してもらうには感情をそのままぶつける言葉(ムカムカする、ハッピー)では伝わりませんし、感情は人それぞれ異なりますので誤解を生む原因にもなります。

「どうしてそう感じるのか」を説明するため、より具体的な言葉を探す旅にでます。そのとき、私たちは自分を客観視しています。心理学的には「メタ認知」とよばれ、物事をより多様・柔軟にとらえる能力が高まります。まさに今のような、先の見えない状況でも自分を見失わず目標に向かって歩み続けるために必要な能力なのです。
 

まとめ

今回の参加者はお仕事はバラバラですが、日頃から言葉を大切にしている4名の方々。いつもより人数が少ない分、自分の考えをシェアする時間がたっぷりあり、またメンバーの話も深く聞けました。本当の自分を安心して出せると、セミナーで得る学びは格段に大きくなります。セミナーを通して、心理的安全性は良いチームワークに欠かせないことも実感できました。

コロナウイルス対策に心を砕いて開催された今回のセミナー、参加者の満足度はとても高く、私も今までで一番密度の濃いキャリアトランプセミナーでした。テレワークや外出自粛などで、コミュニケーションが激減していることもストレスと言われています。このような中で、自分の思いを話し合える場はとても貴重だったのだな、と再認識しました。カナ先生、そしてOBPアカデミアのスタッフのみなさま、勇気をもって開催していただいてありがとうございました。みなさんも「アフターコロナ」に向けて、少しずつ本来の自分を取り戻していきませんか?