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味方玄氏による能楽入門セミナーを開催しました。

[講座・交流会] 2016年10月14日
世界文化講演シリーズ第5回
人気能役者の味方玄氏を迎えて能楽入門セミナー「お能の舞台ができるまで」を開催しました。

「お能の舞台ができるまで」というと、なんだか大工さんが出てきそうなタイトルですが違います。
能という興行がどのようにして開催されているかという切り口から、お能の世界に迫ってみました。

例えば、
・なぜお能は1回限りの公演なのか
・複数日公演するジャンルとの違い
・流儀と座の違い
・リハーサルやお稽古について など

ご自身が主宰するテアトル・ノウを例にとりながら、時には室町、江戸時代にさかのぼりつつ、ビギナー向けからややマニアックなことまで、さまざまなお話をして頂きました。

後半では、声の演技の着目し『井筒』の独吟、セリフと謡の違い、役柄による演じ分けを実演。
そして、お客様にモデルをお願いして、能装束の着付けデモンストレーションも行いました。


装束の説明から始まり


胴着(衣装の下に着るもの)と衿を付けます。


唐織という華やかな衣装を着て鬘を付けると、かなり能の登場上人物のようになってきました。


額に鬘帯をまいたら、いよいよ能面の登場です。
今回は小面という可愛らしい少女の能面をつけます。


能面はなんと紐1本でつけるのです!
着付け前の姿を忘れるくらい、美し女性に変身しました。



味方玄氏の主宰するテアトル・ノウは11月3日(祝)に『求塚』の公演があるそうです。
受講され方も早速チケットを購入する方も!
みなさまと文化の日に能楽堂で再会できたらうれしいですね。

公演の詳細・チケット申し込みは、公式サイトをご確認ください。
http://theatrenoh.com/