

心理
東京オリンピックを四年後に控え、グローバル化が益々加速するであろう今後の日本社会。あなたは、「にっぽん」のことを堂々と語れますか?今回は龍笛から雅楽のルーツを紐解いてゆきます。
【プロジェクトにっぽん丸】は、日本の良さを知り、その素晴らしさを堂々と伝えられる「にっぽんカタリスト(かたりべ)」を100万人育てたい!と願うプロジェクトです。
唐から伝わった横笛は工夫と改良によって、遠音のする倍音豊かな音色が『舞い立ち昇る龍の鳴声』と表現されるに至りました。 これが、『龍笛』と称される由来です。
【講師】
2016年12月17日(土)
10:00~12:00
先着20名様
2,778円
出口煌玲




当講座では、龍笛から雅楽のルーツを紐解いてゆきます。
最後に少し龍笛の音色も聴いていただきます。
また、講座終了後は、希望者で『奈良春日若宮おんまつり』に出掛けたいと思います。午後から夜にかけて行われる御旅所祭りでは、古代から中世にいたる芸能音楽が一度に見ることが出来ます。外国から伝来した舞楽や日本古来のプリミティブな神楽、さらに猿楽や田楽などが奉納されます。
・龍笛について
7~8世紀、中国は強大・絢爛なる唐王朝時代。
シルクロードが開通し、中央アジア諸国や東南アジア諸国は唐に統合され、西アジアからヨーロッパに至るまで東西を結ぶ交易が盛んになりました。日本はその唐の文化の影響を強く受け、諸外国の優れた人材がその文化とともに渡来しました。
諸外国から優れた指導者や技術者とともに音楽や舞踊も、楽器や衣装等とともに日本に渡来したのです。
710年に、大宝律令の一貫として雅楽寮(うたまいのつかさ、現在でいう文部科学省・文化庁)制定され、国家事業として、様々な国の楽・舞を日本古来の楽・舞とともに学び習得する場となりました。
時が移り平安時代、陰陽五行道の影響を受け、日本人の好みに合わない楽曲や楽器類は淘汰されていきました。
生き残った楽器はその後、音色・響き・さらには霊的に働く力に至るまで得られるよう、極限にまで工夫が施されました。それが今に伝わる雅楽の楽器類です。熟練者が演奏することで、時空を超えた世界感を表現できるまでになったのです。
その中で 唐から伝わった横笛が改良され、遠音のする倍音豊かな音色が『舞い立ち昇る龍の鳴声』と表現され『龍笛』と称されるようになりました。
小説や映画で安倍晴明を主人公にした『陰陽師』で清明の親友として度々登場する源博雅も龍笛の名手として知られています。
源平時代には武将の嗜みとして、戦場にも携帯されるようになったようです。
■主催:プロジェクトにっぽん丸(にっぽんカタリスト倶楽部)
■協賛:OBPアカデミア