

「見える化」が、多様なメンバーの対話を促し、協働するチームをつくる!
1on1からチームMTG、プロジェクト会議まで、多様なメンバーがお互いを尊重しながら共創・協働するために必要不可欠な「対話」の場をホールドする、「見える化」のスキルとマインドを、全5回の実践的なワークショップスタイルで学びます。




※この講座は現地(OBPアカデミア)開催です。
=====================
【内容】
グラフィック・ファシリテーションは、話された言葉や場の雰囲気、感情などを文字やイラスト、図解などで「見える化」することで、「対話」慣れしていない人々や性別、年齢、国籍の違い、障害や病気などのさまざまな事情を抱えたメンバーが対話を進めるためのナビゲーション・メソッド。
「対話」のためのパワフルなツールとして、組織開発やチームビルディングから、事業&サービス開発、マーケティング、まちづくりや医療・福祉・対人援助など、さまざまな分野で活用が広がってきています。
●「見えるように描く」ことで起こること
「対話」を促すためのファシリテーションって、簡単なようでいて、実際はなかなか難しいもの。ただ会議を進行すればいい、というわけではありません。
しかし、「見えるように描く」ことによって、ファシリテーションの一部が自然に実践され、かつ参加者同士をスムーズに対話へと誘いやすくなります。
現段階で私は、「見えるように描く」メリットを、下記の6つにまとめています。
① 幅広い分野・事情を抱えた方の参加を“保証”できる
② ファシリテーターが話を“傾聴”していることをリアルタイムで証明できる
③ 話の内容を“俯瞰”できる
④ “外在化”によって意見と人格を分離できる
⑤ かいたものや余白が“問い”に変わる
⑥ “沈黙”を大切に扱える
●「見える化」は、もろ刃の剣…
だからこそ、描く人には、
「謙虚に、丁寧に」向き合ってほしいんです
上記でも述べたように「見えるように描く」ことは非常にパワフルです。
つまりメリットが多い一方で、扱い方を間違えると、容易に人を傷つけたり、対立を生んだりする可能性があります。
例えば、描くことでそれが絶対に正しいこととして取り扱われてしまったり、描かないことで無かったことにされてしまったり、話をまとめることで意味合いが変わってしまったり…。もしも自分が発言者で、仮に意見をないがしろにされたと感じてしまったら、怒りや悲しみなどの感情を覚えてしまうのではないでしょうか。
この1〜2年、グラフィック・レコーディングやグラフィック・ファシリテーションに関する書籍が数多く出版され、「見える化」による場づくりが身近になってきました。これ自体わかりやすく楽しげなイメージがある一方で、見落とされがちな「功罪」について、これからグラフィック・ファシリテーションを学ぶ人にはしっかり認識したうえでチャレンジしてほしいと感じています。
この講座は、そんなパワフルでもろ刃の剣である「見える化」を効果的に扱うために、かつ、誰も取り残さないはずの道具が誰かを取り残し傷つける武器にならないようにするために企画しました。描く人が、常に謙虚に自分自身を振り返りつつ問い直しながら丁寧に現場や人に向き合ってほしいと願っています。
特に、ご自身が所属する組織の中で、多様なメンバーが安心して対話できる場をホールドするための「ファシリテーション」と「見える化のスキルとマインド」を仲間とともに体験し、対話しながら実践とともに学んでいただくようデザインしています。
●関係性の質を育てる「対話」を
日常の中に埋め込んでいくために…
MIT組織学習センター共同創始者のダニエル・キム氏が提唱した「成功循環モデル」によると、
① 関係性の質が上がると思考の質が上がり、
② 思考の質が上がると行動の質が上がり、
③ 行動の質が上がると結果の質が上がり、
④ 結果の質が上がると関係性の質が上がる、
といわれています。この「関係性の質」を向上するために、チームビルディングや組織開発で重視されているのが「対話」であり、それが参加者一人一人の背景を尊重し、お互いにとってより良い道を共に考えるコミュニケーションになるのです。
しかし、実際に「対話」していくためには、メンバーそれぞれの対話のスキルや、対話を生むためのデザイン、そして「ファシリテーション」が必要になってきます。研修などの特別な場で対話することは、きっかけにこそなれ「日々のチーム運営」の中に埋め込んでいくことはなかなか難しいといえるでしょう。
そういった面からもこの講座は、メンバーが本音を出し合い、互いに尊重しながら対話を重ね、学び合いながら共創・協働するチームづくりを本気で活用したい方に、ぜひ一緒に学んでほしいと考えています。
<プログラム>
※適宜休憩をはさみます。
○1日目:1on1の場づくり
・ファシリテーションの考え方
・残念なファシリテーションのロールプレイ(1対1)
・「見える化」の功罪
・1対1でのファシリテーション体験
・振り返り
※ホームワーク:
次回までに1対1のファシリテーションを1度は実践する
○2日目:小さな打ち合わせ、MTGの場づくり
・1日目&ホームワークの振り返り
・環境設定を考える
・机や椅子、ホワイトボードの位置関係 他
・残念なファシリテーションのロールプレイ(グループ)
・対等で安心安全な場をつくるために…
・グラウンドルールを考える 他
・3人グループでのファシリテーション体験
・振り返り
※ホームワーク:
次回までに小さな打ち合わせ、MTGで実践してみる
○3日目:「見える化」のスキルUP&場のデザイン
・2日目&ホームワークの振り返り
・「見える化」のスキルUP
・「見せる化」によるホスティング
・イラスト&図解力
・対話の場をデザイン
・プロセスと動的判断
・コ・ファシリテーション
・3人1組で数名の会議をデザインする
・振り返り
※ホームワーク
上記の会議デザインと役割分担を次回までに行う
○4日目:数名での会議の場づくり
・3日目の振り返り
・各チームによる会議ファシリテーション体験と意図びらき
・フィードバックと振り返り
※ホームワーク
次回までに、グラフィック・ファシリテーションを実践していくうえで大切だと思うポイントを挙げる
○5日目:アティチュードとマインド&全体振り返り
・4日目の振り返り
・グループ・セッション
・グラフィック・ファシリテーションを実践するうえで大切なこと
・アティチュードとマインド
・講座全体の振り返り
※内容は多少変更する場合があります。
●注意点
奥野先生主催のグラフィック・ファシリテーション講座を修了された方向けの講座です。
基本の描き方についての講義は割愛します。
※上記講座以外でも、グラフィックファシリテーションに関する講座を受講され、描き方をある程度学んだ方はご受講いただけます。
<テキスト>
・バインダー式のテキストをご用意しています。
終了後の復習や会社への報告等にご活用ください。
●こんな方におすすめです。
・企業の中でリーダー的ポジションになった時にグラファシを組織運営に役立てたい人
・リーダーとして「ちゃんと対話をするのが大事」ってわかっているけど対話をどうすればいいかわからない、1on1が上手くできない人
・がんがんひっぱっていくっていうよりは、ちゃんとみんなの意見を聞き、それぞれがうまくやっていけるように気づきを与えながら、それぞれの力を最大限に引き出していきたい人
・サーバントリーダシップ型組織に興味がある人
・多様な人がそれぞれの力を最大限出せるようなリーダシップを発揮したい人
・組織横断のプロジェクトチームのリーダーやメンバー
など
●参加後のイメージ
・所属している組織(会社、家族、PTAなど)の中で行われるミーティングや1on1などで、すぐに活用できるスキルが身に付く
●参加特典
・講師が携わるソーシャルな場に関する案内がもらえる
・グラフィックを描く際に活用できるオリジナル2wayポシェットをプレゼント
●受講後のフォロー
・グラフィック・ファシリテーションを学んだ仲間と意見交換や練習ができる勉強会<カキハナ倶楽部>に参加ができる(OBPアカデミアでは月1回程度開催予定)
・グラフィック・ファシリテーションを学んだ仲間とFacebookグループにて交流できる
※奥野先生主催の別のグラフィック・ファシリテーション講座を受けた人や、他の方のグラフィック・ファシリテーション講座を受けた人がカキハナ倶楽部に参加したい場合は、別途Googleフォームのアンケートに答えていただきます
------------------------------------
■新型コロナウイルス禍での講座運営に関して
OBPアカデミアでは、新型コロナウイルスの感染拡大対策として、政府が発表した見解をもとに講座を開催しております。
常に空気の循環とアルコール消毒を行い、なるべく密を避けた運営を心掛けておりますが、講座によってワークショップや飲食が伴うものもございます。
そのため内容や定員数にしっかりと目を通していただき、環境がご心配な方、また申し込んだが体調が優れない、咳が止まらないなど不安な症状がある方はご参加をご遠慮頂きますようお願いいたします。
※参加を見合わせる場合、すでにご入金いただいている方は、ご返金対応を致します。開催の【前日】までに事務局までご連絡をお願い致します。
TEL:06-6360-9555
Mail : info@manarevo.com