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【ブックレビュー#3】『詩集 希望』杉山平一

[ブックレビュー] 2015年12月07日
こんにちは。見習いブックソムリエの島村です。

皆さん「詩集」ってご覧になりますか?

私はあまりなじみがなくて、詩といえばむかーしむかしに国語の教科書で読んだくらい・・・。

一人前のブックソムリエに近づくには「乱読」が大事!と、今回は詩集を読んでみました。

作者の杉山平一氏は1914年生まれ。『希望』が出版された2011年には97歳でした。

おじいちゃんの詩集・・・と思ってページをめくると、その言葉と感覚の若々しさに驚かされます。

ある家族の姿をうたった「わからない」は小学生も共感できる内容です。

そうかと思えば「おやすみ」のような、或る時代を経て年を重ねなければ書けない一編もあり、一冊の中に老成と若さが自在に行き来する不思議。

どの作品も平易な言葉で綴られた親しみやすく、幅広い年代に読んでほしい本です。

当館のライブラリーでは、「作家と読者の集い100回突破記念フェア」田中康子氏の推薦図書コーナーにございます。ぜひお手に取って下さいね。



(見習いブックソムリエ 島村)