【ブックレビュー#14】『「美しい」ってなんだろう?美術のすすめ』 森村泰昌 著
[ブックレビュー] 2016年03月01日
「美しすぎる○○」という言い回しが一時期流行しましたが、「美しい」とはなんなのでしょうか?
日常生活で「美しい」という言葉を口にする機会はあまりないような気がします。
私たちが「美しい」の代わりに使う言葉と言えば「キレイ」「カワイイ」「カッコイイ」この辺りの言葉でしょうか?しかしながら、森村氏は「美しい」という世界はもっと大きいと説きます。悲しみや、胸にこみ上げてくる感動、決してポジティブとは言えないところにも美しさはあるのです。
そんな「美しい」についての考察から始まるこの本には、美術館で絵画とどのように向き合えば良いのか、芸能と芸術は何が違うのか、抽象画とはなんなのか、大きい絵は高額なのか等、芸術と仲良くなるためのエッセンスがたっぷりと詰まっています。

中学生以上を対象にかかれているので、言葉は優しく、説明も具体的。子供から大人まで、幅広い世代の方が楽しめる本です。また、文章からにじみ出る森村氏の大阪弁も楽しいです。
4月より大阪・中之島の国立国際美術館では、森村泰昌氏の大規模な個展が開催されます。
読みえたらぜひ美術館へ行ってみて下さい。今まで少し遠くに感じたアートが身近に感じられるかもしれません。
森村泰昌:自画像の美術史公式サイト
http://morimura2016.com/
(見習いブックソムリエ 島村)
日常生活で「美しい」という言葉を口にする機会はあまりないような気がします。
私たちが「美しい」の代わりに使う言葉と言えば「キレイ」「カワイイ」「カッコイイ」この辺りの言葉でしょうか?しかしながら、森村氏は「美しい」という世界はもっと大きいと説きます。悲しみや、胸にこみ上げてくる感動、決してポジティブとは言えないところにも美しさはあるのです。
そんな「美しい」についての考察から始まるこの本には、美術館で絵画とどのように向き合えば良いのか、芸能と芸術は何が違うのか、抽象画とはなんなのか、大きい絵は高額なのか等、芸術と仲良くなるためのエッセンスがたっぷりと詰まっています。

中学生以上を対象にかかれているので、言葉は優しく、説明も具体的。子供から大人まで、幅広い世代の方が楽しめる本です。また、文章からにじみ出る森村氏の大阪弁も楽しいです。
4月より大阪・中之島の国立国際美術館では、森村泰昌氏の大規模な個展が開催されます。
読みえたらぜひ美術館へ行ってみて下さい。今まで少し遠くに感じたアートが身近に感じられるかもしれません。
森村泰昌:自画像の美術史公式サイト
http://morimura2016.com/
(見習いブックソムリエ 島村)